臨済宗。元は、延喜式神名帳に記載のある丹羽郡稲木荘寄木村の稲木神社(稲置天神)で、享保9年(1724)天道山高照寺と改め、寛保元年(1741)愛智郡八事邑の現在地に遷座。本堂は天道宮ともいわれ、御本尊は天道大日如来も祀っている。往時の寺域は広大で、五社宮はもちろん、八事の八勝館あたりまで境内であったといわれている。
祭神は塩土老翁命(しおづちのおじのみこと)。弘化年間(1844から1847)の頃、天白村の豪農山田善兵衛が陸奥国国幣中社塩竈神社から分霊を賜り、奉祀したことにはじまる。神社には、市の保存樹で樹齢百数十年という藤の老木があり、見事な薄紫の花を咲かせる。安産と子どもの守護神として参拝者が多く、桜の頃の護児祭は特に賑わう。
地下鉄塩釜口駅の南西、塩竈神社を抱き込むような形で御幸山がある。春の桜、秋の紅葉の美しさが人々の心をとらえる。山からの夜景は、宝石をちりばめたように美しい。